ストレッチの重要性を軽く見てる人の多いこと多いこと
うちはスポーツをやっている学生患者さんが多いですが、
前屈をして指先が床につかない子がほとんどです。
身体が固いと怪我をしやすいということはなんとなく把握してはいるみたいだけど、具体的にどんなことが起こりやすいのかまでは理解できていない人が多いこと多いこと、まぁ多いこと。(大事なことなので3回言いました)
肩関節の動きを例にすると・・・
バンザイをして腕が垂直に挙がった状態を180度とします。
180度まで腕が挙がる子が何かの拍子(例えばバレーボールのブロックなど)で強制的に190度まで持っていかれたら肩関節に痛みを感じます。
しかしこの程度であれば軽い捻挫の症状で済むこともあるでしょうし、その時にちょっと痛いだけでその後はほぼ無症状で済む場合もあるでしょう。(もちろん油断は禁物)
だけど、身体が硬くてバンザイが120度までしかいかない人が190度まで持っていかれたら脱臼や靭帯損傷などの大怪我になる確率がかなり高くなります。
これが筋肉なら肉離れにつながるわけです。
ストレッチポールでちょっとストレッチしただけで
これくらいにはすぐなります(野球をやっている小学生)
浜松湖南高校女子バスケ部の女の子
1〜2分のストレッチポールでここまで上がるようになります。(これでもまだまだですが 笑)
毎日ちょっとずつやるだけで3ヶ月後、半年後、1年後と今よりも確実に柔軟性が上がって怪我のリスクが減りパフォーマンスも上がるのに、ちゃんとストレッチをやる子は少ないですね。(今までの経験上、水泳部以外ほぼいないと言ってもいいくらい)
ちなみに今まで見てきた中で1番柔軟性が高かったのはこの子
うちの患者さんにストレッチの指導をするときは必ず今井月ちゃんの話をします。
世界と戦う選手はここまでやります。
まあ普通の子はここまでやる必要はないのかもしれませんが、たまに30分やるくらいなら5分でいいから毎日やってほしい。
と言われることがよくありますが、
親の言うことを聞かない子が他人の言うことを聞くわけないじゃん!
これが本音です。(まあ、しっかりと責任持ってアドバイスはしますけども)
「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」
というイギリスの諺がありますが、まさにこれ。
やるやらないは本人次第なんですよ。