介護施設での説明会
3月2日、愛知県田原市にある「渥美福寿園」さんで、ケアマネージャーさんに向けての「訪問鍼灸と機能訓練について」の説明会をさせていただきました。
今回のためにこんな立派なスペースをご用意していただきました。
施設長さん、いつも本当にありがとうございます!
コロナの関係で本来の予定から2ヶ月遅れの開催になりましたが、無事にできてよかったです!
鍼灸師キノシタ本領発揮の鍼灸体験
加圧トレーニングを使った機能訓練は、いつもお世話になっている愛知電子工業の営業担当の方に協力していただきました。
デイサービスの利用者さんに向けての無料体験会は何回かやっていたのですが、ケアマネさんにも体験してもらったほうが、利用者さんの鍼やお灸に対する抵抗感を少しでも緩和できるのではということと、それをやることでどんな効果が期待できるのかということを説明しやすくなるのではと思いました。
一通り体験してもらったあとは、接骨院及び鍼灸治療の保険適適用についての説明をさせていただきました。
やはり保険については皆さんわからないことが多い印象でした。
実際に接骨院でも「昨日ゴルフ行って疲れたから揉んでくれや」と言いながら保険証を出してくる人がいますが、そんなもん保険が適用されるわけがないのですよ。
接骨院は「怪我を治すところ」であり、骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れなどのケガの治療しか保険は適用となりません。
しかも、病院で痛み止めの薬や湿布を処方してもらっても接骨院では保険は使えないです。
例えば、
1 足首を捻挫した→2 整形に行ってレントゲンを撮ってもらって骨に異常無かったから湿布もらって終わり→3 まだ痛いから接骨院に来た
みたいなケースですね。
2と3の順番が逆でも同じです。
病院に行くこと自体はもちろん悪いことではないです。
でも、軽く捻ってちょっと痛いくらいなら、湿布や痛み止めなんか市販のものでも充分だし、スポーツで早く復帰をしたいのであれば、ふなき鍼灸接骨院でも電気・超音波治療、ギプス・テーピング固定、リハビリ、トレーニングまでしっかりと対応できます。
ひどい症状であれば、エコーで観察をして、骨や靭帯に異常があったり重症度が高ければ病院へ行って検査をお願いしてもらうよう段取りをすることもありますのでご安心ください。
なので、怪我をしたらまず接骨院という選択肢も入れていただけると嬉しいです。
そもそも接骨院の役割とはそういうものなのです。
もう一度言います。
だから肩こりや単なる疲れなんてのは保険が使えるはずもなく、接骨院で保険を使って安くマッサージしてもらおうなんて軽く見てもらっちゃ困るわけです。
きちんと説明をした上で「申し訳ないですけどその症状じゃ保険使えないですよ。自費になるので4,400円ですよ。(初診料は別途)」というと、「なんだよ。保険使えないのかよ。そんなに高いならいいわ」と機嫌を損ねて帰っていく人もいます。(実際はもっと丁寧に説明してますよ)
で、数ヶ月後にしれーっとした顔でまた来て、「この前まで整体(1回6,000円とか8,000円のところ)に通ってたんだけどイマイチよくならんから揉んでくれ」なんて言って保険証を出してくるわけです。
だからその症状じゃ保険は使えないって言ってるじゃん!
しかもあんたこの前、うちのこと高いって文句言ってたよな?(笑)
すみません。
話が大幅に脱線してしまいました(汗)
まあ、一般的な保険に対する知識(というか理解度)はこれが普通だと思います。
むしろ知らない方が当然だと思うので、前述のゴルフのおっさんも決して悪気があるわけではないと思うのです。(と信じたい)
介護職員やケアマネさん達は、介護保険については詳しいけど、健康保険適用の訪問鍼灸治療についてはぼんやりとしかわからないと言っていました。
ざっくりいうと保険が使えるのは、接骨院はケガ(急性)、鍼灸は慢性疾患(医師の同意書が必要)
ですので今回の説明会は非常に意義のあるものだったと思います。
そして僕たちが今後、介護関係者の方々との連携を図っていく上での第一歩になった気がします。
治療院と介護施設の協力体制が整うことで、地方に住む高齢者の手助けが少しでもできるようになればいいなと強く思います。
情熱と理解のある介護施設関係者の方々とご縁ができたことは本当にありがたいことです。
みんなで一丸となって地域貢献できるよう頑張ります!